今年も楽しく
                石川 のり子

 私の所属しているボランティアのグループでは、会員が10数名と、多くないので、代表のFさん宅に集まって、月に一度の定例会を開いている。
 Fさんが女性ということもあって、大半が女性で、男性は奥様が会員である。年齢は60代後半から70代、そのせいか意欲がだんだん薄れてきて、参加していた行事も縮小している。
 たとえば、利根川の河川敷での凧揚げ大会だが、10年前は凧を作って参加し、男性のメンバーが優秀賞をもらったりした。まだ元気で、寒風をものともせず私たち女性陣も、凧の会や婦人部のメンバーと出店もした。豚汁、うどん、焼き芋など体が温まるメニューが好まれたが、私たちは重ならないように、お汁粉とコーヒーの店を出した。
 売ることよりも、広い河川敷を走り回って凧を揚げている子どもや大人の姿に元気をもらった。揚がっている凧は見事で、連凧などは同じものが100枚以上連なり、10畳ほどもある大きな凧、干支(えと)や子どもの漫画の絵などが大空に浮かんでいる様は、見ていて飽きなかった。他県からも車で参加していて、こんなにも人気があるのかと驚いた。私も男性メンバーの手作りの大きな凧を揚げさせてもらったが、なかなかコツがつかめず、高くは揚がらなかった。それでもいい経験ができて、それなりに楽しかった。
 この凧揚げ大会は、出店するのに、前日から会場の整備、当日の早朝からのテント張りなど手伝いがあった。天候不順で風邪をひいたり、体調を崩したりと、徐々に参加が無理になってきて、話し合いの結果、会としての参加はあきらめ、孫たちとめいめいで会場に出かけ、凧揚げを楽しむことになった。

 地区の行事としては、月に一度、Fさん宅での近隣のお年寄りへの食事の提供。落語会、桜まつり、地蔵まつりと、地域活性化のために積極的に参加している。もちろん強制ではないが、私の場合は、楽しいので万障繰り合わせて出席するようにしている。代表のFさんが物事にこだわらない性格なので、会員同士もあまり深入りはせず、あら探しはせず、程よい関係を保っている。

 会員同士のコミュニケーションを図る場として、年に二回「暑気払い」と「忘年会」が催される。会の発足当初は近くの飲食店に集まっていたが、時間に制限があるためゆっくり寛げないという意見があって、5年ほど前から、代表のFさん宅と副代表のOさん(男性)宅を会場にしている。
 夏の暑気払いはOさん宅である。古くからの農家なので、広い納屋の軒先に板を渡してテーブルを作り、簡易のパイプ椅子を20脚ほど用意して、バーベキューをする。野菜はOさんの畑から直接いただくので、新鮮で美味しい。洗ったり切ったりするのは女性だが、なるべく迷惑をかけないようにと、果物やサラダなど一品を持ち寄るようにしている。
 この日ばかりは気兼ねなく大声で話し、ビールやお酒を飲み、男性陣が炭火で焼いてくれた肉や魚や野菜を紙皿に取り分けて食べる。涼しい風が汗ばんだ肌に気持ちがいい。無礼講の食べ放題、飲み放題である。

 忘年会はFさん宅で、定例会の後に開催される。メインは野菜中心の鍋であるが、会員が事前に持ち寄る一品を自己申告し、重ならないようにしている。
 ちなみに私は毎回ポテトサラダと決めている。ジャガイモとニンジンをきれいに洗って、丸のまま茹でる。時間はかかるが、甘みがあって美味しい。熱いうちに皮をむいて切って、ここに水気を切ったタマネギ、グリーンピース、スィートコーン、ハムなどを混ぜて、マヨネーズで和える。ちょっと豪華にカニとサラダ菜とゆで卵で飾りつける。
 10人のメンバーはそれぞれ、酢豚、タンシチュー、シュウマイ、筑前煮、肉巻き、ホタテのバター焼きなど、得意料理を持参する。家庭で培ったプロ顔負けの料理が、3テーブルに載り切らないほど並ぶ。
 また、Oさんの作る赤飯は炊飯器で炊くのだが、みんなの好物とあって顔がほころぶ。常に孤食の私には、大勢で食べると何倍も美味しい。

 会の方針が、「無理をせず、楽しくやりましょう」ということなので、今年も労を惜しまず協力して、大いに楽しみたいものである。